今回は尼崎市東園田町のお客様より、漏水調査のご依頼です。
現場に到着後、お客様状況をお聞きしたところ水道局から漏水の知らせが来たようです。まずは水道メーターを確認したところ、パイロットが回っているのでどこからか水が出ているようですね。
まずは宅内の水道設備を確認していこうと思いますが、一番気付きにくいのがトイレのタンク内での水漏れです。漏水調査でお伺いすると、トイレの水漏れってことがしばしばあります・・・ただ今回は宅内の水道設備からは、特に水が漏れている場所はないようです。
次に給水管から水漏れしているのか給湯管から水漏れしているのかを確認するために給湯器を確認しに行ったのですが、ここのお宅はキッチン用の給湯器と浴室の給湯器がそれぞれあるようです。給湯管が水漏れしているのであれば漏水箇所を特定しやすくなったかもしれません。
それぞれの給湯器への給水を止めメーターで確認し、パイロットが止まればその給湯器から送っている給湯管からの水漏れということが分かるからです。
まずはキッチン側の給湯器の給水を止め確認しましたが、パイロットは動いたままです。これでわかるのはキッチン側の給湯管は問題ないということです。
次に家の裏側にある浴室の給湯器を確認しに行くと・・・奥の壁が濡れていました。そこに通気口があり給水と給湯の管が入り込んでいます。
その場所を確認すると床下でシューと水漏れしている音がしました・・・床下の水道管で水が噴いているようですね。どちらの管でしょうか? 一度、浴室の給湯器を止めてみると、水漏れの音がなくなったので、どうやら浴室へ繋がっている給湯管が漏水しているみたいです。メーターで確認してもパイロットが止まっていたのでここで間違いはなさそうです。
一度、給湯管の被覆を破り材質を確認すると銅管ですね。銅管は古くなるとピンホールができ水漏れすることが多いです。築は40年以上経っているようなので耐用年数は超えています。
床下で一部修理しても、またほかの箇所が漏水を起こす可能性は非常に高くなります。この給湯管は浴室だけの物になり、給湯管も短いので浴室側の給湯管全体をやり直したほうが良さそうですね。
お客様に一部修理した場合と全体をやり直した場合をご説明させて頂き、全体のやり直しをご希望でしたので、翌日材料をそろえ給湯管の引替工事を行いました。
基本的には費用を抑えるために露出配管で施工しました。今回は架橋ポリエチレン管を使用してます。今の住宅にはよく使われています。ワンタッチで接続できるので施工時間も短縮でき、耐衝撃性、耐食性に優れています。
浴室まで露出配管し保温材を巻き壁に固定していきます。架橋ポリエチレン管は耐寒性、耐熱性にも優れているので凍結などの心配はないのですが、日光に弱い部分があるので保温材を巻くことで遮光処理し管の劣化を予防することが出来ます。
浴室へは給湯管が通るだけの穴をコアで貫通させ通していきます。浴室の蛇口が外壁に設置されていればそのまま蛇口に接続できるのですが、内壁に設置されていたので、浴室内も蛇口まで配管します。
給湯管が少し出てしまう分、給水管も少しだし蛇口を設置します。
今回は蛇口も古くなっていたので一緒に交換しました。【LIXIL BF-WM145TSG】壁付のサーモスタット水栓です。元々は2ハンドルの物でしたので使いやすくなると思います。
作業が終われば通水しメーターのパイロットがしっかり止まっているか確認し、蛇口などにも水漏れが無い確認して終了です。
今回は漏水調査から給湯管引替工事のご紹介でした。