今回は神戸市東灘区のお客様より、トイレが水漏れしているので見てほしいとのご依頼です。
トイレはTOTOのピュアレストですね・・・隅付のトイレからこのトイレにリフォームして13年経っているようです。
状況としては便器内にチョロチョロ水漏れしている感じになります。TOTOのこのタイプのタンクは10年前後で色んな不具合が出てきます・・・今回のような水漏れや、ほかに手洗管から水が出てこない、タンクに水が貯まらない、タンク内から水漏れの音がするなどあります。
ただ簡単な部品交換や消耗品の交換で改善することが殆どです。基本的に排水部のパッキン交換や給水部のダイヤフラムという部品交換で改善することが多いですね。
稀に排水時にタンクの下から水漏れするなどの酷い症状がでる物もありますが、原因は単純で修理も簡単にできるものが多いです。
今回のような症状の場合、ボールタップの不具合でオーバーフローを起こし水漏れしているか、排水弁のパッキンが劣化し水漏れを起こしていることが多いです。ただこのタイプのタンクのボールタップは水漏れするよりは水が出なくなる症状が圧倒的に多いので、おそらく排水弁のパッキンが劣化し水漏れしている可能性が一番高いですね。
早速、タンク内を確認してみましょう。
陶器の上蓋を取り外してプラスチックの中蓋を取り外した状態です・・・左側にボールタップがあり、中央の底に排水弁があります。一番可能性がある排水弁を取り外して、パッキンを確認してみます。
やはりパッキンがボロボロになっていますね・・・この状態になってしまうと排水弁が閉じても隙間が出来るので便器内にチョロチョロと水漏れしてしまいます。今回の原因はこのパッキンで間違いないようです。
今回の原因は排水弁のパッキンですが、同じように給水部も劣化していることが多いので確認してみると、やはり劣化していました・・・一緒に交換するほうが良さそうですね。
今回の原因と修理(排水弁のパッキンだけ交換するのと、給水部も一緒に交換する)方法を、お客様にご説明させて頂き、どちらも交換するとのご希望でしたので早速作業していきます。
今回交換するのは、先ほどの排水弁パッキンと給水部のダイヤフラムです。どちらも簡単に交換で来るので時間もかかりません。
排水弁パッキンは取って新しいものを取り付けるだけです。ただパッキンを取ったときに排水弁やタンクの底にパッキンがこびりついているときがあるので、そのままにしておくと隙間が出来てしまい、パッキンを替えても水漏れすることがあるので、雑巾などで拭きとり綺麗な状態にし新しいパッキンを取り付けます。
次はダイヤフラムの交換をしていきます。
ダイヤフラムは袋ナットで固定されている物と、今回のようなプレートをビスで4点固定しているものがあります。袋ナットの場合、手で簡単に取れることが殆どですが稀に固い時もありますが、工具を使うことで簡単に取り外しできます。今回は固定している4本のビスを取り外してステンのプレートを外せば取れるようになっています。
今回のダイヤフラムは【HH11033R】になります。このダイヤフラムにもいくつか種類があるので、タンクの品番などから検索して頂くと、出てくると思いますので、しっかり調べて合うものを購入してください。
交換後、通水し動作確認や水漏れの確認をし作業終了となります。
今回はタンクの水漏れ修理のご紹介でした。